さよなら、クロ

 


クロは犬ですな。

これはタイトルから察するにクロは死ぬのですな。間違いないでしょう。そもそも動物モノの場合、登場する動物は死ぬものなのです。

大切なのはそこに到るまでのエピソードなのです。タイトルからして結末が明らかとなっているこの作品、どうやって勝負するのでしょうか?

実際僕がそんな観方をした訳では無いのですけど、タイトルはもうちょっと考えた方が良いかも知れないですね。

 

 2001年に『ウォーターボーイズ』で高校生役を演じていた妻夫木君ですが、今作でも高校生役でした。彼はいつまでも若いんだなぁと感心しましたね。そんな事はどうでも良いのですが。この映画、クロが秋津高校に住み着いた十数年間が物語の中で流れます。1960年代から物語りが始まるのですが、ある時を境に物語りが突如10年後に飛びます。この時に若干物語りに置いて行かれている気分に陥りますが、それ以外は概ね良い映画。ですね。

 犬を通して見た、いくつかのエピソードの連続といった感じなのですが、ここのエピソードに出てくる俳優達がなかなか良かったです。

特に1960年代の終盤に出てくる雪子とクロのシーンは良かったなぁ。あのシーンのクロの演技力はかなりのものだと思います。

 

2003年10月4日鑑賞 


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